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講演会レポ(更新しました)

[会場の印象など]
13:30開場だったがそれ以前から人が結構並んでいた
150人ほどの会場だったが立ち見の人も出るほど盛況
意外に年を取った人も結構いた、女性もちらほら
真面目な雰囲気ではなく、笑いも交えた感じ
三木氏いわく、つぼ八的なノリで

[第一部 カリスマ編集が語る、エンタメノベルの実情]
川原礫氏の担当である三木氏のプレゼン。
(電撃文庫とは?)
面白ければ何でもありの文庫、メディアミックスが活発
14年で7800億減少した出版界のなかで、1993年の創刊時と比べて現在980%の売上(2010)
文庫レーベル内でも5位の売上
毎月80万部、17点を刊行する、シェア約40%(営業担当H氏)
(エンタメ編集者の一般像と実像)
一般像ではネタでMMRとかの画像を
実像は、三木氏の意見として、編集者の役割には以下の4つの役割があるとのこと
・作家と読者の間を取り持つ(宣伝・告知)
・創作のサポート(小説の打ち合わせ、イラストレーター選び)
・ブランドマネジメント(メディアミックスの監修)
・出版物、派生商品から利益を生み出す(ライセンシング)
過去の担当作を例に実際の編集者とは何かを
・シャナ
クラスの目立たない人がひっそりと消えて行く感じを意識して、日常と非日常の裏返しを表現
非日常への案内役のシャナはゆうじを人扱いしない
※元々、シャナの主役はマージョリーであったことに関して
幼い子と刀の組み合わせがいいとか
・インデックス
月刊ガンガン、少年ジャンプに載っていてもおかしくないような少年漫画的作品、当時は少なかった
※鎌池和馬氏について
普通の人、ストイック、真面目
速筆であることに対して、来年がすごいとのこと
"俺の目が潰れるのが先か鎌池の筆が折れるのが先か"
・俺妹
オフレコなんですが、との前置きの後、シスプリに出てくる妹は現実に存在していない!と断言
もっとリアルなものをエンタメ的にとのこと(兄妹でわかりあえたら...)
桐乃はGTOのヒロインをイメージ
・AW
横綱相撲のような作品
"貴乃花のガップリ四つ""ダルビッシュの150km/hの球"
SAOに関してはWeb版のメディアミックス的に行ったとのこと(ファンを失望させない様に)
(編集者がメディアミックスに関わることについて)
なぜメディアミックスするのか?(2009年マチ★アソビより転載とのこと)
①ユーザーニーズ
②かつてに比べて作者以外のクリエイターが作ったものでも楽しみたいという欲求が高まった "コミュニティ感"
③現状のままでは不可能な他の市場へアピール
④日本の「流行りモノ市場」でメディアミックスすることで盛り上がっている感じを演出
⑤宣伝の効率化、別媒体の相互作用
すべての媒体で多くの人に満足を→結果的にコンテンツの成功
空気を読むメディアミックス
現在はユーザーは金はあっても時間はない、だからネットとかのランキングが受ける
→コンセプトを明確にしてターゲットを絞る
(三木氏の生活)
一番忙しい時期で仕事の時間は10:00-30:00、早く帰れる時でも映画を見たりする
ネットを巡回してイラストレータを探しているとの話が印象的、最近はpixivが多い
27:00-30:00までは原稿を読む、川原氏が昨日twitterでつぶやいた原稿ももう読んでいる

[第二部 著者と編集が語る『アクセル・ワールド』『ソードアート・オンライン』]
川原礫氏の印象 声が高い、腰が低い
作品の印象に関して、
三木氏 王道的で奇を衒ってないのに、感情を揺さぶる、ずるい
川原氏 AWを投稿した時点でおっさんで王道しか書けない
創作の原点
川原氏 最初は特にモチベーションがなかった、電撃を記念受験しようと思って書いたが枚数オーバーで削る気力もなかったためWebで公開。読者からの感想をもらうことでそれがモチベーションに、作家気分になった
オタクが書く、経験者が何かを伝えたくて書く、の違いなど
三木氏 担当作家は真面目な方が多い、デビュー後勉強するひとが多く、声オタや鉄オタと言った尖ったものは持っていない
川原氏 カスタマーはクリエイター足りえるか?との疑問を持っている、インプットは意識して自分のフィールドから離れたところからしている
三木氏 読者は「出しぬかれて当然」との思いで読んでいる、狭い知識ではいずれ勝てなくなる
メディアミックスでのお金の話
川原氏 一定以上は税金として持って行かれる、ストレスが大きいからお金をモチベーションにするのは無理ではないか ラノベ作家は基本的に引きこもりだから、時雨沢さんみたいに豪邸をたてるとか地下室を作るとかしないと お金の使い道は自転車とか 今はサイゼリヤに高校生がいるからからロイホにランクアップ
三木氏 700円代の注文をしたことを自慢してきた
川原氏 最近おごってくれない
以下、事前質問からピックアップして回答
(21歳学生 ストーリー構想について)
川原氏 初めは三木氏にプロットを提出していたが、出したプロットと書き上がったものが違うことが多々あったため、今はプロットなしでやっている 書くときは頭から書いていく 肝となる部分は書いておくが一週間後に見ると意味不明になる
三木氏 数年ごしの伏線とかもあるが?
川原氏 バクマンで最近あったように、後付で伏線ということにしている
三木氏 最後まで書ききった時の感想は?なぜ書きつづけた?
川原氏 ラストシーンのイメージがあってそこに行きたいというのがモチベーションに、AWのラストのイメージもぼんやりとある Web時代の読者の感想がモチベーションになっていた、一週間ぐらい書かないと読者からプレッシャーが
(23歳男性 SAO,AWのメディアミックスに関しての感想)
川原氏 アニメ化は数年前に話を聞いていて楽しみにしていたが、すぐされるものだと思っていたので企画がポシャったものだと思った 現在のラノベではアニメが終わると作品の寿命が尽きてしまうので、既刊点数がたまったし結果オーライ
三木氏 いい座組を考えていた
川原氏 ゲーム化に関して、ソードアート・「オンライン」なのにオフライン? ゲームで知った人は?となる (一応オンラインかどうかは明言していない)
三木氏 SAOは会社内でゲームのノベライズだと思われるのではとの意見があった
(18歳高校生 ナーヴギアやニューロリンカーの元ネタは)
川原氏 ジェイムズ・P.ホーガンの『仮想空間計画』、名作でいかに元にしているかわかってしまうので読まないでください
(24歳会社員女 生きていく上での楽しみは)
川原氏 むしろ三木さんは?
三木氏 "そこに読者がいるからだ"
(10年後の展望について)
川原氏 10年後も生きているかどうか分からないので…私とAMWと日本が無事なら

[第三部 secret(アニメプロデューサー)]
SAOプロデューサーの柏田真一郎氏、AWプロデューサーの中山佑宏氏が登場
川原氏 アバター募集に予想外の件数が来た
AWのアニメは4月から
12/10に2ndキービジュアル公開、他色々な情報も公開、アニメの時期もそこで正式に
abec先生がアニメ用に描き直している
アニメはCGを作ってから作画とのこと
事前質問から
(24歳会社員女 ときめきはなんですか)
川原氏 作家志望者へ、出会いはありません。女性作家に壁がある

[質疑応答]
(ゲームプログラマ ゲームを作る側に関して)
三木氏 ifルートで世界に浸ることができる、原作ネタがなくなるため、プロデューサーとの攻防がある
(東京大学工学部電子情報学科?学生 最近のラノベはメディアミックスが主体となっているが?)
三木氏 アニメ化を狙ってはいない、俺妹の桐乃がエロゲーをやるシーンを誰が好き好んでいれるのか 例えば、劣等生はアニメ化は決まっていない
(私立高校生 刊行前後で悩んだことなどは)
川原氏 ネットの感想は新刊が出ると検索してしまう、Web時代にも酷評はあったから耐性はついている
(高校生 SAOもAWもイメージを想起しやすい文章だが気をつけていることは)
川原氏 文章力は作家にとってNGワード、自分は文章はツールだと割り切っている いかに読者に高純度に伝えられるか
(自営業・作家志望女 応募作での禁忌的なもの、レーティングに関して)
三木氏 応募時はどうでもいいが(選考には影響しないが)、出版の際に相談する
(東京工業大学学生 アクセル・ワールドが受賞した時、アニメ化を期待していた?)
川原氏 Web時代が長いので最終選考に残ったとの連絡が来た時点ですごろく的にはあがりという感じで、アニメ化は考えてなかった
(無職 生きていく上で大切な事は)
川原氏 健康、老後の夢はVRゲーム廃人、東大の皆さん期待してますよ?
三木氏 やると言ったらやること
(東京大学文学部4年 外連味を作るときの方法)
三木氏 最近twitterでつぶやいたことが重要、自分がかっこいいと思ったことはぶれさせない、それが作家性ということになる 例えば、FPSの銃撃戦で剣で戦う主人公がいたなら、FPSでいかに遠距離であることが重要か語る必要がある
川原氏 計算で作った外連味はバレてしまう、にじみ出てきてしまうのがいい外連味
三木氏 キャラがどっちでもいいと思ったらロリ幼女にしとけ!
-三木氏のtwitterより---------
物語づくりで、『要素の相対論』(勝手に命名)を用いるとより娯楽性が増すかもしれないという話題です。
作品をよりエンターテイメントにするとき、「自然さの演出」と、「不自然さの演出」に気をつけてみましょう。この二つは共存可能で、適材適所で配置できるとより質の高い作品となるはずです。ストーリーやキャラクターの言動、世界観設定、キャラに付随する特殊能力など、すべてに応用可能です。
ストーリーの盛り上がりを例にとって説明してみます。自然さとは、言い換えれば当たり前な展開です。主人公いたとして、その人物がどのように過ごすことが当たり前か、主人公の境遇が過酷だとするなら、どのような状況が当たり前なのか……という皆さんの最大公約数を引き出す行為です。
そして不自然さとは、言い換えれば外連味です。外連味は、カッコ良さとか、見栄えとか、もっというならその場のノリという変換も可能ですあくまで自分が考える「不自然さ」なので、ご容赦願います)。
自然と不自然には相対的な差がありまして、そのレールに乗っている(つまり物語を読んでいる)人物はその相対差を『物語の起伏』と感じます。この起伏が大きい、つまり高低差があると、レールに乗っている人間も「なんか上にいったり下にいったりしてる!」みたいに気づきますよね? それが演出です。
次に、これは自分の作品なのですから、そこに個性も盛り込みましょう。通常、本当ならここではこういう自然な対応を取らざるを得ないけど、物語が盛り上がるのはきっとこうだ!!と思ったら、絶対そっちを選ぶと良いです。
それは天啓でも閃きでも、今までの経験からでも、なんでも良いのですが、自身の信じる部分に従って書く行為とは、作品のオリジナリティを強める働きがあります。誰とも違う変化こそが、その作者ならではの特徴になり、結果読者への印象を強めます。
もちろんその個性の選択が人気を左右するので繊細で難しい決断なわけですが、起伏なく平坦な作品よりも個性がある作品のほうが、創作としては一歩前進ですので、止める必要はありません。
で、むしろその後に生じる「つじつま合わせ」に苦労しましょう。まず起伏ありき、矛盾はあとで解決、この方が切れ味鋭い作品がうまれるはずです。矛盾解消のために四苦八苦することは、「改稿スキル」の向上につながって良いです。
具体例。不良がクラスでいじめをしているとします。みんなは普通はびびって何も言いません。これが自然。しかし、ここで主人公は不良に「やめろ」を言葉を発する。これが不自然。不自然なシーンでは、無理矢理な展開でも、そっちのほうが格好いいじゃん!と思ったら、それは譲らないことが大事です。
ただ、そこだけ気合いを入れて盛り上げようと思っても、実は物語自体があっと驚く展開になったわけではありません。相対論的に考えると、実は「盛り上がり前に描かれている内容」のほうが重要です。
それまでをちゃんと「自然」に書けているか――読みやすさだったり、世界観の丁寧な説明だったり、親切な誘導だったり。『いじめを黙認する教室』というのが「自然」である状況を、盛り上げる前に如何に描いておくか。その相対差、高低差が『起伏』になります。
なので、できるかぎり前ふりは手を抜かないようにしないといけません。忘れないようにしたいのは、「不自然さ」は、「自然の中にある異端」だから不自然なのです。不自然があちこちに存在したら、それは相対的な尖りが感じられず、とっておきの武器としては機能しません。
往々にして、書きたいシーンというのは「不自然なシーン」のはずです。しかし書きたいものだけを気合い入れて書いても、物語の起伏=エンターテイメント性はでないのです。その周りにある高低差を意識し、「自然なシーン」もちゃんと描くことが重要です。
「読みやすさ」や「わかりやすさ」は、バカにできません。それがあってはじめて「難解な比喩」の効果が発揮されるのです。
あとすこしだけ、文章表現について。こちらでは「親切」と「不親切」で相対論を。冒頭~中盤まで世界観説明、キャラクター描写はなるべく親切に書いておきます。そして肝心なこだわりの部分は、わざと不親切に描くのです。とくにこれは人間関係の描写で威力を発揮します。
具体的には恋愛やラブコメ的な物語では、『好き』という言葉で『嫌い』を表現できたり、『嫌い』と言ってるその本心が実は『好き』だったりと、かなり一言一言が大事になってきます。
「好きだ」と言うのは簡単ですが、あえて不親切に「ようやく、君の姿が見えたかも」とか言ったりするわけです。そんな「不親切」な表現の前に、そのキャラクターが相手のことを好きになっているだろうな、と思われる描写を「親切」に描く。そこが大事なのではないかと思う次第です。

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(27歳会社員 一日の作業量は)
川原氏 作業環境は一太郎、東芝のノートPC、ロイホで 作業量はWeb時代より増えた ノートPCのバッテリーからわかってしまうが作業時間は多くて7時間、平均的には3時間 その他(メールなど)の作業も含めれば一日の労働時間は6-10時間
(立教大学学生 価値観が年齢変化してしまうことに関して)
三木氏 恐怖を感じている、若い人に勝つには経験しかない、だから映画を見たりしている 編集者は作家に情報を提示するのも役割(作家の狭く深くに対する、編集者の浅く広く)
(会社員 昔の作品(Just in my eyesからアリアに至るまで)を文庫化することはないのか)
川原氏 なんとか決着は付けたい
三木氏 古くからのファンに対してそのファンだけの作品を残す、という意味合いもある
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